ニコラス・ケイジが映画に出るとプールの溺死者数が増える!?『擬似相関』について

ニコラス・ケイジが映画に出るとプールで溺死する人も増える!?

まずは以下のグラフを紹介します。

このグラフは

ニコラス・ケイジの
出演映画数


プールでの溺死者数

を指標として比較したものです。

 

このグラフに書いてある通り
以上2つの指標の相関性は

66.6%

で、そこそこ高い数値です。

このように全く関係性がない指標の間にも
何かしら相関関係を見出すことができます。

 

そこに因果関係はあるんか?

しかし、そこに因果関係はあるでしょうか?

ニコラス・ケイジが
映画に出演することによって

プールの溺死者が増えている

と言えるでしょうか?

 

わざわざ説明するまでもないことですが
何か霊的な存在を認めない限りは
因果関係はないでしょう。

このように

相関関係はあるけど
因果関係はない

という関係のことを

擬似相関

と言います。

 

擬似相関はいろんなところに現れます。

たとえば

ツバメが低く飛ぶと雨

という言い伝えがありますが
このような言い伝えはまさに
過去の経験だけをもとにした
擬似相関と言えるでしょう。

この他にも

科学や宇宙技術に対して
費やされるお金と
自殺率の間の相関性は99.79%

なんていう統計もあります。

補足
次のサイトではそのような
相関関係を持っている指標たちが列挙されています。

 

擬似相関には注意が必要

ただの言い伝え程度であれば
擬似相関はかわいいもんです。

しかし先ほど挙げたニコラス・ケイジと違って
擬似相関だと見抜きにくい場合だってあります。

そのような場合には注意が必要です。

例えば今の世の中には

幼少期には〇〇を
させておくといい!

みたいなものや

〇〇大学の研究では
△△している人ほど
□□っていう結果が得られて~

のようなものが流布しています。

 

もちろんちゃんとした因果関係が
成り立っているものもあるかもしれません。

しかしその一方で
擬似相関な場合もあるかもしれません。

特にここで
「何が正しくて何が間違っているか」
を語るつもりはありませんが、少なくとも

果たしてこれは
信頼に値するのだろうか

ただの擬似相関に
過ぎないのではなかろうか

と伺いを立てることは大事なことでしょう。

 

科学は擬似相関に対しては無力なのか?

では科学的に擬似相関は
見抜けないのでしょうか?

とにかく明るい○村

安心してください
見抜けますよ

 

はい。ちょっと古いですね。

 

科学は擬似相関に対して無力
なんてことはありません。

ちゃんとした

因果関係の強さを
数値的かつ
統計的に測る手法

は(掘り下げませんが)
ちゃんと存在します。

ちゃんとした学術論文にはおそらくそのような

どれだけ因果関係が
認められたか

というのも載っているのでしょう。

 

しかし実際に世に出回っている情報は

相関関係(結果)ばかりが
重視されたもの

ばかりであり、信頼度の記述は
少ないように感じます。

様々な統計に溢れている現代ですが
その相関関係だけでなく

因果関係も気にしてみる
ことが

賢く生きる

ためには必要なのでは
と思います。

今回はこれで以上です!
それでは!

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