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グリーフサイクルとは
グリーフサイクルとは
キューブラー・ロスさんが
「死ぬ瞬間」という本の中で提唱しているもので、
ショックな出来事を
乗り越えるための心理的変化
を指します。
ここからは癌だと診断された患者の例
を用い、段階をおって
このグリーフサイクルを紹介していきます。
第一段階:否認
これはそのショックな出来事により
パニックに陥らないように
ショックな出来事
そのものを否定する
という段階です。
癌だと診断された場合には
などといった反応にあたります。
第二段階:怒り
そして否認の次は
怒りの段階がきます。
これはショックな出来事によって生じた
不安のエネルギーをどこかにぶつけたい、
という衝動から起こるものです。
そしてこの怒りは
他責または自責
となって表現されます。
癌だと診断された患者の例だと
あなたの診断が
下手くそなことに問題があるんだ!
と、医師を責めたり、また
不摂生な生活ばかりしていた自分のせいだ、、、
というように自分を責めたりします。
第三段階:交渉
その次に来るのが
交渉のの段階です。
これは、その後訪れるであろう
悪い結果を先延ばしにすべく
〇〇をするから、
これでなんとかして欲しい!
のような状態になることです。
これには
善行へのご褒美というのも含まれます。
どうか神様お願いします!
のような神頼みもこれに入るでしょう。
第四段階:落ち込み(抑うつ)
次に落ち込みの段階がきます。
これは、怒り、交渉の疲れによって起こる
抑うつの状態です。
癌の患者の場合だと
やっぱり俺は癌なのか。。。
もう寿命は長くはないのか。。。
のような感じになります。
第五段階:受容
この落ち込み・抑うつの状態までいって
ようやく受容の段階に入ります。
この段階になると
これからどう生きるか
というようなことを合理的に考えることができるようになり、周りに対して感謝の念を抱くようになります。
癌の患者の例だと、
残された時間をどう生きるのか
ということを考えられるようになります。
そして、担当の医者などに感謝の念を抱くようになるでしょう。
これが我々がショックなできごとに遭遇した時に経験することになる
グリーフサイクル(悲嘆反応)
になります。
コロナ騒動も一種のグリーフサイクル
新型コロナウイルスの流行に伴い、
SNSを含め、各地でいろんな騒動が起こっていますが
それらも全てこの
グリーフサイクルで説明できます。
以下では
『コロナへの対応が正しかったか』
ということは扱っていない、という点に注意してください。
コロナウイルスが流行り始めた当初、多くの人は
それって中国のことで関係ないよね。
や
あんまり大したことないよね。
という風潮が強かったです。
つまりこの時は国民のほとんどが
否認の段階にありました。
そしてその後
実際にコロナが流行し始めると
自粛警察が登場し始めました。
具体的に何か行動をしてなくても
自粛しない人をネット上で叩いたりも同じです。
これは
怒りの段階にあたります。
コロナは中国から入ってきたものなのでこの時『自責』に転じた人はいないでしょう。
そしてこの段階では
芸能人の失言などが異常に叩かれるなどが起こりました。
次は第三段階である
交渉の段階です。
このコロナ騒動にあける『交渉』は
マスクの着用を行うようになったり
衛生面での意識の高まりがおそらくそれにあたると考えられます。
そしてこの交渉の次は
落ち込みの段階です。
コロナ疲れという言葉が横行していますが、
まさにこれがグリーフサイクルの第四段階を指します。
怒りというエネルギーが尽きてしまった人たちがこれです。
今(2020年6月上旬)はこの段階に入っている人が増えている時だと考えられます。
これは個人の見解ですが
その結果うつ病をこじらせる人が増加し
自死を選ぶ人が増えるでしょう。
(すでに自殺事件は起きています)
そして最終的には、近いうちに多くの人が
受容の段階に進んでいくでしょう。
このコロナ騒動に関しては
初期の方からすでに医療関係者への感謝を
発信する人が存在しており、その人たちは
早期に受容の段階に移れた人たちであると考えられます。
こんな感じで
グリーフサイクルは今後の予測にも使えるので非常に便利です。
コロナによる第2波に関してもこれを用いれば大体の世の流れは予測ができます。
またこれは
- 最愛のペットが死んでしまった時
- 恋人と別れてしまった時
- 知人が亡くなった時
などにも応用可能であり、
客観的に現状を捉えることに
役立つので利用してみてください!
それでは!
いや!あなたの診断は間違っている!
俺が癌であるはずがない!
他の病院で診てもらう!